"えのすい"は、江の島の玄関口、小田急線片瀬江ノ島駅からすぐのところにある水族館。正式名称は新江ノ島水族館ですが、通称の"えのすい"の方が親しみがあります。
江の島や富士山も望める位置にあり、家族連れやカップルなどでにぎわう"えのすい"。館内には生き物たちを鑑賞して純粋に楽しむ施設や海洋生物に関する研究成果などを知るところなど、数多くの見どころがあります。
この記事の目次
"えのすい"の概要
新型コロナ感染症拡大防止の観点からイベントの中止や延期の可能性もありますのでご注意ください。
住所 | 藤沢市片瀬海岸2-19-1 |
電話番号 | 0466-29-9960 |
営業時間 | 季節により変動 基本は朝9時営業開始 ただし、夏は朝8時から、冬は朝10時営業開始 終業は基本午後6時 ただし、冬場は午後5時 |
アクセス | ・小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」 徒歩3分 ・江ノ島電鉄「江ノ島駅」 徒歩10分 ・湘南モノレール「湘南江の島駅」 徒歩10分 |
入場料 | 基本は大人2,500円、高校生1,700円、中学生・小学生1,200円、幼児(3歳以上)800円 ※そのほか各種割引あり 「おひとりさま水族館」は3,500円 |
駐車場 | 近隣の駐車場が利用できます。 ・県立湘南海岸公園中部駐車場 ・片瀬海岸地下駐車場 ・江ノ電駐車センター |
公式サイト | 新江ノ島水族館 |
"えのすい"「おひとりさま水族館」を楽しもう
"えのすい"のこの日の通常営業は午後5時までですが、おひとりさま水族館は閉館後の午後5時30分から夜8時までの営業となります。
申し込みはインターネット限定の事前予約制で、家族や友人同士などのグループ単位では申し込みはできません。
「おひとりさま水族館」の主な特徴
- 対象年齢18歳以上、参加者全員「おひとりさま」
- 通常の収容人数の10分の1の人数で開催⇒定員200名
- 夜になると活発または不活発となる動物たちも
- 館内に椅子、キャンドル設置
- アクリル玉貸し出しによる撮影体験
- バックヤードでのアシカのえさやり体験(事前申し込み制、別料金)
- 体験学習館、生きた魚などに触れられるタッチプールはお休み
- お土産品全品1割引き
"えのすい"に入場
家族連れや友人同士のグループ、カップルなどが帰り始める午後5時過ぎ、受付でチケットを見せ、チラシをもらい、検温をすませて入り口前に並びます。
現地案内図:受付でいただいたチラシをスキャンしました。
午後6時になり館内に入場すると、最初に待っていたのは、ウエルカムラウンジに並ぶアジサイです。江の島を背景にコイの泳ぐ水槽とアジサイを見ながら先に進むと、相模湾大水槽の上端部分が見えてきます。
相模湾の生き物と相模湾大水槽 相模湾ゾーン
最初の見どころは相模湾ゾーン。ゆるやかなスロープ沿いに水槽が並び、相模湾の岩礁に住む魚たちや川の流れをさかのぼる魚の様子などを観察できます。
湘南地域の食の名産品であるシラスは、カタクチイワシやマイワシの稚魚。「シラスサイエンス」は、2014年に"えのすい"が世界で初めてシラス(カタクチイワシ)の繁殖展示に成功した施設です。写真のイワシは食卓に上がるシラスよりも既に大きく成長しています。
相模湾大水槽は、"えのすい"の呼び物のひとつ。波を起こす装置を使い絶えず波を発生させ、できる限り自然のままの海を再現しています。
ここでは相模湾に生育する海洋生物を間近に見ることができます。国内有数のイワシの産地である相模湾ですが、中でもおよそ8,000匹のマイワシの群れは、"えのすい"最大の見どころとなっています。
水槽の前には椅子が並べられていました。エリック・サティの「ジムノペディ」やバッハの「G線上のアリア」などを聴きながらぼんやり水槽を眺めていると、なんだかとても癒される気がします。
辻井伸行氏によるジムノペディの演奏@medici.tv
深海Ⅰ JAMSTECとの共同研究
相模湾大水槽の隣りのコーナーである「深海Ⅰ」では、海洋に関する基盤的研究開発などを行うJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)と協力し、日本で初めてとなる深海生物の長期飼育法に関する共同研究を行っています。
相模湾は、水深200メートル以上の深い海(深海底)をもつ内湾として知られていることから、水槽内に人工的に深海底を再現し、深海の不思議な世界を来場者に紹介しています。
化学合成生体系水槽で再現している深海の特徴
- 熱水噴出域
- クジラの骨が沈む場所
- 湧水域
写真の水槽内左側の煙突状の「柱」は、マグマによって熱せられた海水が吹き上がる「チムニー」と呼ばれるもの。中央には本物のクジラの骨を沈めてあります。
そのほかにも、タカアシガニやダイオウグソクムシなどの深海で暮らす生き物たちの生態を観察することができます。
イルカショースタジアム
そうこうしているうちに、午後6時10分から始まるイルカショーの案内放送が流れたので、イルカショースタジアムに移動します。
最初にトレーナーからイルカたちの特徴が紹介されます。色が黒っぽいものや白っぽいもの、上あごが出ているものなど、一見同じように見えるイルカたちにもそれぞれ個性があります。
この時にショーに参加したカマイルカは体重160キロ、1頭だけ参加したハナゴンドウはなんと300キロ。遠くから見ると同じように見えるけれど、実は随分と違いがあるんですね。
イルカたちの紹介のあとはお待ちかねのショーの始まりです。トレーナーたちの合図に合わせてイルカたちが江の島を背景に華麗なジャンプを見せてくれました。全体でおよそ10分ほどのイルカショーでした。
カワウソ・ペンギン・アザラシ
えのすいには魚たちだけではなく、カワウソ・ペンギン・アザラシなどの人気の生き物がいます。
しかし、この日はコツメカワウソは姿を見せず、ペンギンは「時間外勤務」のせいか、みなおとなしくじっとしていました。
ゴマフアザラシは元気に泳いでいましたが、泳ぐ速度が速く水槽も照明を落としていたので、写真撮影はうまくいきませんでした。
コツメカワウソと、ペンギン・ゴマフアザラシの水槽の間にはオーシャンカフェがありますが、時間外のため営業はお休みでした。代わりに、「おひとりさま水族館」イベントでは、オープンデッキなどが飲食の持込み可能となっていました。
さまざまな海洋生物が暮らす豊かな海 太平洋
太平洋には北から来る冷たい潮の流れ、「親潮」と南からの暖かい潮の流れである「黒潮」が混ざり合います。
相模湾は寒暖両方の海流の流れを受けて、さまざまな海洋生物が生息する豊かな海になっています。太平洋コーナーでは暖かい海、冷たい海両方の生き物たちが展示されています。
フウセンウオは、"えのすい"を代表するアイドル的な魚のひとつ。愛らしい姿にすっかり魅了されてしまいます。
暖かい海の水槽では、鮮やかなアデヤカキンコ(Sea apple ナマコの一種)やチンアナゴのユーモラスな姿も楽しむことができます。
実は新種だった ~ギヤマンクラゲ~
太平洋コーナーの奥には、「クラゲサイエンス」と「皇室ご一家の生物学ご研究」コーナーがあります。
クラゲサイエンスは、長年にわたりクラゲの研究を行ってきた"えのすい"が、クラゲの生態やえさを食べる様子などをアカデミックに紹介しています。「皇室ご一家の生物学ご研究」は、昭和天皇や上皇陛下など、皇室ご一家の研究成果が紹介されています。
オランダ語でガラスを意味する「ギヤマン」の名を持つギヤマンクラゲは、"えのすい"が世界で初めて繁殖に成功し、全国の水族館で展示されている人気のクラゲです。
"えのすい"と鶴岡市立加茂水族館の共同研究により新種のクラゲであることが判明し、2021年6月16日から展示されています。
クラゲファンタジーホール
”えのすい”の一番の見どころは、やはりここ、クラゲファンタジーホール。まるでクラゲの体内のような半ドーム型の部屋に、およそ14種類のクラゲが展示されています。
ゆらゆらと優雅に泳ぐクラゲたちの姿を見ていると、時のたつのも忘れてしまい、いろいろなことがどうでもよくなってくる、そんな気分になること請け合いです。
貸し出し用のアクリル玉は、クラゲファンタジーホール入り口付近のテーブルの上にあります。アクリル玉を通して写真を撮影し、幻想的な効果を楽しもうという企画ですが、貸し出し数が必ずしも多いわけではなく、残念ながら私はアクリル玉を利用して写真を撮影することができませんでした。
JAMSTECの有人潜水調査船「しんかい2000」が常時展示されている「深海Ⅱ」や、カピバラの飼育・展示コーナーには、今回は立ち寄りませんでした。次回の楽しみに取っておきます。
"えのすい" おひとりさま水族館のまとめ
- 新江ノ島水族館(えのすい)は、江の島の玄関口、片瀬江ノ島駅近くの人気の水族館
- 「おひとりさま水族館」は、対象年齢18歳以上の個人参加イベント
- 静かで落ち着いた水族館をゆっくりと楽しむことが可能
- 相模湾大水槽やクラゲファンタジールームで心ゆくまで癒しを
いかがでしたでしょうか。参加者全員が「おひとりさま」のため、滞在時間中に係員以外の人の声を聞いたのはわずか2回だけでした。
"えのすい"のおひとりさま水族館は過去にも実施されているようです。ゆっくり静かな水族館を楽しみたい方は、次の機会に参加されてはいかがでしょうか。
この日は"えのすい"を出た後藤沢駅に出て、かまふちで3店舗を展開する人気の町中華の店でラーメンを食べて帰りました。興味のある方は下記リンクからどうぞ。
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更新状況
- 2021年7月5日:記事掲載
参考文献
- 現地案内チラシ
- 新江ノ島水族館公式サイト