江の島灯籠とは、例年7月中旬から8月末まで江の島島内各地で灯籠を灯すイベントです。
更新状況
- 2023年7月16日:2023年について記載
- 2021年7月29日:記事掲載
2023年の開催は?
2023年は7月15日土曜日から8月31日木曜日までの開催です。点灯時間は18時から20時30分(土日祝日と8月11日から16日は21時まで。)「光の絵巻」は2023年も瑞心門に加え辺津宮でも行われます。
この記事の目次
江の島灯籠とは
江の島灯籠は、江の島島内各地に大小およそ1000基の灯籠を灯して幻想的な光に彩られる、江の島の夏の風物詩です。
2021年は、江島神社瑞心門とその手前の朱の鳥居や階段に、空間デザイナー長谷川喜美(きみ)氏による「江島縁起」を題材にした五頭龍と天女の光の絵巻が美しく映し出されます。2022年、2023年は瑞心門に加え辺津宮でも行われます。
長谷川喜美 空間デザイナー
ベルベッタ・デザイン代表。「空気をデザインする」をテーマに、空間に関わる様々なクリエイションを手掛ける。丸の内や梅田、札幌などの大規模なクリスマスイルミネーションをはじめとして、大型複合施設の冬期装飾/空間演出、店舗内装、CI /グラフィック/映像など、国内外において多岐に渡る領域で活動している。藤沢市出身。
ベルベッタ・オフィス・デザイン公式サイトおよびイベントチラシから引用・要約
江の島灯籠の概要
江の島灯籠の概要を以下の表にまとめました。
新型コロナ感染症拡大防止の観点からイベントの中止や延期の可能性もありますのでご注意ください。⇒8月7日から中止となりました。
会場 | 江島神社(瑞心門・辺津宮・中津宮・奥津宮)/江の島サムエル・コッキング苑/江の島シーキャンドル/御岩屋道通り/江の島岩屋 他 |
電話番号 | 江ノ島電鉄株式会社 0466-25-3525(平日9:00~17:00) 藤沢市観光センター 0466-22-4141(8:30~17:00) |
点灯スケジュール | 江島神社・御岩屋道通り・亀ヶ岡広場:18:00〜20:30、土・日・祝と8/11〜16は18:00〜21:00 江の島サムエル・コッキング苑・江の島シーキャンドル:18:00〜20:00(最終入場19:30) ※混雑状況により延長あり 江の島岩屋:9:00〜18:00(最終入場) |
営業時間 | 江の島サムエル・コッキング苑/江の島シーキャンドル 9:00~20:30(最終入場20:00)土日祝時及び8/11〜16は21時まで(最終入場20:30) 江の島岩屋 期間中9:00~18:00(最終入場) |
料金 | 江の島サムエル・コッキング苑 昼間無料 17時以降出場 大人500円/小人250円 江の島シーキャンドル 大人500円/小人250円 |
公式サイト | 江の島シーキャンドル |
江の島灯籠2023を楽しもう
オリンピック会場の江の島へ
小田急線片瀬江ノ島駅を降りて江の島に渡る江の島大橋を歩きます(厳密には歩行者用は江の島弁天橋)。オリンピックも始まりあちらこちらにオリンピックの装飾が施されています。
夕方の6時半頃から、少しずつ江の島に夕暮れが近づいて来て、瑞心門には映像が映し出されているのが見えてきます。道行く人々が立ち止まり、思い思いに瑞心門を撮影しています。
光舞い降る瑞心門
夕方の7時を過ぎるとあたりはすっかり暗くなり、瑞心門と手前の朱の鳥居、階段に、江島縁起に記された五頭龍と天女の映像が映し出されているのがよくわかるようになります。
鳥居付近には人だかりができて、物語の場面が変わる様子を眺めたり、写真を撮ったりしています。
江島神社瑞心門への影絵の投影は、2021年が初めての試みです。
江島神社 辺津宮
瑞心門をくぐって急な階段を登ると、江島神社辺津宮(へつみや)に出ます。
1206年、時の将軍・源実朝 が創建。1675年に再建された後、1976年(昭和51年)の大改修により、権現造りの現在の社殿が新築されました。
2021年の江の島灯籠では、この社殿と背後の樹木に白、青、緑の光と雲などの映像が映し出されています。
江島神社奉安殿には、日本三大弁財天として有名な八臂弁財天(はっぴべんざいてん:国指定重要文化財)と裸弁財天・妙音弁財天(市指定重要文化財)が祭られています(鎌倉江の島七福神・藤沢七福神)。
(拝観料:大人200円 中高生:100円 小学生:50円 小学生未満:無料 (25名~団体割引))
江島神社辺津宮から中津宮へ
辺津宮から中津宮へ進む階段手前、灯籠越しにきれいな月が見えています。
階段を降りて右に進むと、オリンピック、セーリング競技の拠点となっている江の島ヨットハーバーが見えています。
ヨットハーバーが見える展望台から階段を登り、江島神社中津宮に入ります。
灯籠の灯りが鮮やかな社殿の朱色に映えて、この灯籠イベントで一番の美しさを見せています。
中津宮からサムエル・コッキング苑
サムエル・コッキング苑に入ると、五頭龍と天女の物語を表した灯籠が並んでいます。
昔々、鎌倉深沢の沼に五つの頭をもつ龍、五頭龍が住んでいました。
五頭龍は山崩れや洪水を起こし、田畑を埋めてさんざん村人を苦しめました。
困った村人たちは、村の子どもたちを食べたりするのを恐れて、仕方なく幼い子どもをいけにえとして差し出すことにして、平穏な暮らしを送っていました。
ところが、欽明天皇13年に、天地がとどろき海底から島が沸き起こったんだけど、これが現在の江の島だったんだ。
そして、空から美しい天女が現れ、江の島へと舞い降りました。
五頭龍は天女に結婚を申し込みましたが、これまでの悪行を指摘されて結婚の申し込みを断られてしまいました。
これまでの悪行を悔やみ、反省した五頭龍は天女に改心を誓います。天女はこの言葉を信じ、結婚を受け入れることにしました。
生まれ変わった五頭龍は、日照りには雨を降らせ、実りの秋には台風を跳ね返すなどして村人のために尽くしたんだけど、だんだんと体が衰えてきました。
自分の命が尽きることを悟った五頭龍は、山になってこの地を守りたいと天女に告げて、江の島の対岸にある龍口山(たつのくちやま)になりました。
山の中腹には龍の形をした岩があって、天女を慕うようにいつまでも江の島を見守っているんだってさ。
江の島シーキャンドルへ
江の島シーキャンドルへ向かう通りの灯籠は、他の場所の灯籠と違って内部が回転するものとなっています。通路の上にはロープが張られてロープに掛けられた布がひらひらと風に舞っていました。
昔ながらの影絵遊びが楽しめる「江の島かげ絵広場」では、子どもたちや若者たちが影絵遊びを楽しんでいます。
サムエル・コッキング苑とは
江の島の貿易商サムエル・コッキングが1882年(明治15年)から造成した和洋折衷の庭園跡。総面積10,000㎡を超え、園路、築山、池、花壇のほか、広さ660㎡もの温室がありました。1949年(昭和24年)に「江の島植物園」となり2003年(平成15年)には「江の島サムエル・コッキング苑」として新たに生まれ変わりました。※藤沢市観光公式ホームページから引用
江の島シーキャンドル展望台は、2020年は20分待ちでしたが今回は待ち時間がなかったので搭乗しました。展望台からは美しい夜景を望むことができました。
サムエル・コッキング苑を出て江島神社奥津宮へ
サムエル・コッキング苑を出て亀ヶ岡広場に立ち寄ります。
亀ヶ岡広場入り口の赤いライトが鮮やかに木々を彩り、展望台からは江の島シーキャンドルがよく見えます。
御岩屋道通りを歩いて先に進みます。歩き進むうちにだんだんと人の数が減って、少し寂しい感じがします。やがて江島神社奥津宮が見えてきます。
奥津宮の拝殿天井には、どこから見てもこちらを睨んでいるかのように見える「八方睨みの亀」の絵があります。
元は江戸時代の絵師、酒井抱一によって描かれたもので、1994年に日本画家の片岡華陽によって復元されました。
江島神社奥津宮の少し先にある龍宮(たつのみや)まで行ったところで、江の島灯籠2021の散策をおしまいにします。あとは来た道を戻るだけです。
江の島灯籠のまとめ
- 江の島灯籠は、江島神社各宮、サムエル・コッキング苑、亀ヶ岡広場等で繰り広げられる灯籠のイベント
- 2021年からは江島神社辺津宮瑞心門に、江島縁起の五頭龍と天女の物語を投影
- 江の島ならではの夕涼みと夜景を楽しむことができる。
いかがでしたでしょうか。江の島灯籠の概要についてひととおりまとめましたが、もしも気になるようでしたらお出掛けされてはいかがでしょうか。
江の島で開催されるイベントのひとつ「湘南キャンドル2021」については下記リンクを参照してください。
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江の島の夜を彩るろうそくの明り ~湘南キャンドル~
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交通アクセス
地図はサムエル・コッキング苑
小田急江ノ島線 | 「片瀬江ノ島」駅下車 徒歩20分 |
江ノ島電鉄 | 「江ノ島」駅下車 徒歩25分 |
湘南モノレール | 「湘南江の島」駅下車 徒歩26分 |
連絡先 | 江ノ島電鉄事業部 TEL:0466-25-3525(平日9:00〜17:45) |
公式サイト | 江の島シーキャンドル公式サイト |
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参考文献
- 江の島灯籠2023案内チラシ
- 江の島シーキャンドル公式サイト
- 江島神社公式サイト