藤沢七福神めぐりは、七福神(大黒天、毘沙門天、寿老人、福禄寿、布袋、恵比寿、弁財天)ゆかりの藤沢市内の神社仏閣8カ所を参拝するものです。各寺社に設置されたスタンプを台紙に押印し、完了すると「開運干支暦手拭」を割引きで購入することが出来ます。
この藤沢七福神めぐりは昭和28年から開始され、一時期中断した後平成9年から現在の形で続けられています。開催期間中(1月7日から1月31日まで)であれば数日に分けても可であり、徒歩、電車・バス、自転車(シェアサイクルも利用可)で回ることもできます。
車での参加はご遠慮くださいとのことです(パンフレットより)。
スタンプ台紙配布場所 | 小田急電鉄各駅、江ノ島電鉄(藤沢駅・江ノ島駅)、湘南モノレール(大船駅・湘南江の島駅)、藤沢七福神各神社・寺院、藤沢市役所観光課、藤沢市内市民センター・公民館、藤沢市観光センター、片瀬江の島観光案内所、湘南藤沢コンシェルジュ、藤沢市ふじさわ宿交流館 |
開運干支暦手拭販売場所 | 藤沢市観光センター、片瀬江の島観光案内所、湘南藤沢コンシェルジュ、藤沢市ふじさわ宿交流館(休館日を除く)販売時間:午前9時~午後5時まで |
オリジナル色紙販売場所 | 藤沢市観光センター、片瀬江の島観光案内所、湘南藤沢コンシェルジュ、藤沢市ふじさわ宿交流館(休館日を除く)販売時間:午前9時~午後5時まで |
どこから始めるのも自由ですが、今回は江ノ電江ノ島駅から七福神めぐりを開始します。
当記事の内容は2022年1月のものです。最新情報については公式サイト等でご確認をお願いします。
この記事の目次
スタートは江ノ電江ノ島駅
江ノ電江ノ島駅海側改札を出ると、可愛らしい衣装をまとった小鳥付き車止め(商品名ピコリーノ)が迎えてくれます。その愛らしい姿からいつも観光客に人気です。
ここから左に進んですばな通りを歩きます。すばな通りを抜けると地下道に入る手前に片瀬江の島観光案内所があるので、こちらでスタンプ台紙を入手しておきましょう。
2021年からスマートフォンを活用したデジタル版のスタンプ台帳が始まっています。各寺社のスタンプ台脇にあるデジタルスタンプ台の案内にある二次元コードをスマートフォンで読み込み、メールアドレス等必要事項を記入すると利用できます。
弁天橋を渡ると江の島島内となります。銅製の鳥居をくぐって江島神社へ向かいます。
観光客でにぎわう通りを過ぎると江島神社の瑞心門となります。
江島神社やサムエルコッキング苑では、毎年夏に「江の島灯籠」が開催されます。よろしければ下記リンクを参照してください。
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江島神社 奉安殿 弁財天
階段を登り江島神社辺津宮に到着します。1月上旬ということもあり江島神社は参拝客で大賑わいです。弁財天が祭られている奉安殿は辺津宮の拝殿左側にあります。
奉安殿には、日本三大弁財天として有名な八臂弁財天(はっぴべんざいてん・国指定重要文化財)と裸弁財天・妙音弁財天(市指定重要文化財)が祭られていています。藤沢七福神めぐり参加者は奉安殿拝観料が割引になります。大人200円⇒100円、中高生100円⇒70円、小学生50円⇒40円
藤沢七福神めぐりのスタンプ台は、奉安殿正面入り口すぐ左側にあります。
江島神社奉安殿の弁財天は鎌倉・江の島七福神めぐりの対象にもなっています。お時間があれば鎌倉・江の島七福神めぐりに参加するのも良いかもしれません。
連絡先 | 藤沢市江の島2-3-8 TEL:0466-22-4020 |
公式サイト | 江島神社公式サイト |
龍口寺 毘沙門天
江島神社を出たら来た道をそのまま戻り、江ノ電片瀬江ノ島駅前の踏切を渡ったらすぐ右の細い道に進みます。大通りに出るとすぐ左手に龍口寺があります。
この地は鎌倉時代に罪人を処刑する刑場で、日蓮がここで斬首されそうになったとされています。
スタンプ台は本堂内にあります。
連絡先 | 藤沢市片瀬3-13-37 TEL:0466-25-7357 |
公式サイト | 龍口寺公式サイト |
龍口寺について、詳しくは下記リンク先を参照してください。
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龍口寺を出たら江ノ電に乗って藤沢駅を目指しましょう。徒歩の場合は旧江の島道を歩くことをお勧めします。
旧江の島道には、ウメの名所として知られる常立寺(じょうりゅうじ)などの見どころがあります。この日は旧江の島道沿いにある和菓子の店「一菓(いっか)」でどら焼きを食べました。
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皇大神宮 恵比寿
藤沢駅に着いたら北側に出て、東海道線沿いの道を西に進みます。10分から15分程度歩いたところにある日本精工の事業所を過ぎたら右斜めの道を道なりに進むと皇大神宮の入り口となります。
皇大神宮は、その昔鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)が、この付近の所領を伊勢神宮に大庭御厨(おおばみくりや)として寄進し、大庭御厨総鎮守としてあつく信仰されました。
恵比寿ノ宮は三ノ鳥居をくぐった左側にあります。スタンプ台は恵比寿ノ宮の手前のテント下にあります。
連絡先 | 藤沢市鵠沼神明2-11-5 TEL:046-24-5590 |
公式サイト | 皇大神宮公式サイト |
皇大神宮を後にして北側に進み烏森公園を左に曲がります。引地川に出たら右(北方面)に曲がり、引地川沿いの遊歩道を歩きます。
引地橋にぶつかったところは旧東海道です。ここで向う側(北側)に横断し左に進みます。間もなく右手に養命寺が見えてきます。
養命寺 布袋
養命寺は曹洞宗の寺院で、本尊の木造薬師如来坐像は国の重要文化財に指定されています(鎌倉国宝館に寄託)。藤沢七福神めぐり実施期間中は、七福神の像が本堂手前に設置されています。スタンプ台は本堂に向かって右手にあります。
現地案内板には、本尊の木造薬師如来坐像は12年に一度寅年の春に開帳されると記載されています。今年(2022年)は寅年に当たるので、ご住職に開帳について尋ねたところ、木造薬師如来坐像は、現在は鎌倉国宝館に寄託しているため、展示については鎌倉国宝館に問い合わせてほしいとのことでした。
連絡先 | 藤沢市城南4-10−35 TEL:0466-35-0992 |
藤沢市観光協会公式サイト | 藤沢市観光協会公式サイト(養命寺) |
養命寺を出たら、旧東海道を東に向かって歩きます。小田急線の線路を越えてその先の「白旗」交差点を左に曲がり暫く歩くと白旗神社に到着します。
白旗神社 毘沙門天
白旗神社は、元は寒川神社と呼ばれていましたが、後に源義経を祭ることとなり、白旗神社と呼ばれるようになりました。
毘沙門天を祭ったお堂は社務所の左隣にあり、スタンプ台はお堂に向かってすぐ右手にあります。また、白旗交差点近くには、この付近に流れ着いた義経の首を洗ったとの言い伝えの残る伝義経首洗い井戸があります。
連絡先 | 藤沢市白旗2-4-7 TEL:0466-22-9210 |
公式サイト | 白旗神社公式サイト |
白旗神社について詳しくは下記リンクを参照してください。
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白旗神社を出たら白旗交差点を左に曲がって東に進み、市民病院入口の信号で右側(南側)に渡ります。藤沢公民館分館済美館前を通り消防署の手前を右に入ると次の目的地、常光寺があります。
常光寺 福禄寿
常光寺は1572年の創立で、かつては藤沢警察署の前身である屯所が置かれていました。境内には庚申供養塔やかながわの名木100選に選定されているカヤの木を始めとした広大な樹林のほか、詩人の野口米次郎(イサム・ノグチの父親)の碑などがあります。
本堂内に福禄寿の像が見えます。また、本堂手前に福禄寿の石像があるので、福禄寿の表情などはこの石像を見ることで想像できます。
連絡先 | 藤沢市本町4-5-21 TEL:0466-22-2266 |
藤沢市観光協会公式サイト | 藤沢市観光協会公式サイト(常光寺) |
常光寺を出たら旧東海道を東に進み、藤沢橋交差点で左に曲がり、遊行寺坂を登ります。
諏訪神社 大黒天
諏訪神社は、1289年に遊行寺四世である呑海(どんかい)が諏訪大社を勧請したといわれています。
諏訪神社本殿手前右側に三つの小さな社殿が並んでいます。その左側が大黒天社となります。スタンプ台は本殿よりも一段下の右側にある社務所入り口にあります。
連絡先 | 藤沢市大鋸3-7-2 TEL:070-2272-7833 |
公式サイト | 諏訪神社公式サイト |
諏訪神社を出たら遊行寺坂を下り、遊行寺の交差点を過ぎて少しすすんだところを左に曲がると次の目的地である感応院があります。
感応院 寿老人
感応院の創立は1218年、開基は源実朝といわれ、旧藤沢宿のなかでももっとも古い寺院といわれています。
連絡先 | 藤沢市大鋸2-6-8 TEL:0466-22-5886 |
関連サイト | ふじさわ宿交流館公式サイト |
藤沢七福神めぐりのまとめ
- 藤沢七福神めぐりは、1月7日から31日の間、藤沢市内にある七福神にまつわる神社・仏閣8カ所を巡るもの。
- スタンプ台に8カ所すべてのスタンプを押印すると「開運干支暦手拭」を割引きで購入できます。
- 新年からたくさん歩くことで健康作りにもなり、運気も上がるかも?
いかがでしたでしょうか。藤沢七福神の概要についてひととおりまとめましたが、もしも気になるようでしたらお出掛けされてはいかがでしょうか。
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更新状況
- 2022年1月15日:記事掲載
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