引地川は、神奈川県大和市にある泉の森を水源とし、藤沢市鵠沼海岸に注ぐ、全長およそ21キロの二級河川です。水源地が山間部ではなく都市部にある珍しい川として知られています。
一級河川と二級河川の違いは?
1965年に施行された河川法によって、国土保全上又は国民経済上特に重要な水系で政令で指定されたものを「一級水系」と呼んでいます。一級水系に係る河川のうち河川法による管理を行う必要があり、国土交通大臣が指定(区間を限定)した河川が「一級河川」です。「二級河川」は、一級水系以外の水系で公共の利害に重要な関係があるものに係る河川で、河川法による管理を行う必要があり、都道府県知事が指定(区間を限定)した河川です。
国土交通省公式サイト:よくある質問とその回答から引用
この記事の目次
引地川親水公園とは
引地川親水公園は、藤沢市大庭字中沢地区、引地川の大庭鷹匠橋から城下橋間沿いにある公園です。
園内には、球技場、多目的広場、各種遊具、湿性植物園、フジ棚などがあり、家族連れで楽しむことができます。
また、春のサクラや初夏のアジサイなどが美しい姿を見せるほか、愛犬家にはうれしいドッグパークといった設備もあります。
引地川親水公園の概要
引地川親水公園の利用案内を以下の表にまとめました(公式サイトから抜粋)。
住所 | 藤沢市大庭6510 |
電話番号 | 0466-46-7788 藤沢市まちづくり協会 事業課 公園担当 |
営業時間 | 常時開園(大庭スポーツ広場球技場を除く) |
アクセス | <バス>・辻堂駅北口から神奈中バス「辻28 大六天・湘南カントリークラブ前経由 湘南ライフタウン行」 (1時間に4便程度) ・辻堂駅北口から神奈中バス「辻33 羽鳥山・駒寄・矢崎経由 綾瀬車庫行」 (1時間に8便程度) ◆いずれも、バス停「舟地蔵」下車 徒歩約5分 ・藤沢駅北口から神奈中バス「藤34 羽鳥・一色上経由 湘南台駅西口行」 (1時間に1~2便程度) ・湘南台駅西口から神奈中バス「藤34 羽鳥・一色上経由又は一色上仲通経由 藤沢駅北口行」 (1時間に1~2便程度) ◆いずれも、バス停「天神社前」下車 徒歩約3分 |
駐車場 | 第1駐車場 82台 10月~3月:9時~16時30分、6月~8月:9時~18時30分、4月~5月と9月:9時~17時30分 第2駐車場 54台(常時開放) |
公式サイト | 公益財団法人藤沢市まちづくり協会・藤沢市緑化事業協同組合グループ |
引地川親水公園の中心部は、第一・第二駐車場やトイレ、遊具などがある天神橋付近ですが、私は自転車で現地に行ったので、左岸側の一番南側から歩き始めました。
引地川親水公園を散策しよう
引地川親水公園案内地図:公式サイトへリンク
※リンク先の表の「公園施設およびバス停位置図」をクリックすると、PDFファイルが開きます。
湿性植物園から丘を越えて
引地川親水公園南側入り口から公園に入ります。公園に入るとすぐに木道があるので、この木道の上を歩きます。
木道の突き当りを左に曲がる付近には、細い湿地帯があり、ガマなどの水辺の植物が生えています。左手には四阿(あずまや)も見えています。行きがけはザリガニ採りの親子、帰りは高校生のブラスバンド仲間が管楽器の演奏をしていました。
ガマなどの湿性植物があるところを過ぎると目の前にまるで古墳のような緩やかな丘があります。この丘からは湘南ライフタウン方面がよく見えます。
歩き進むうちに右側に引地川の河岸段丘の森、左側は引地川に挟まれ、だんだんと公園の幅が狭くなってきます。狭くなったところにアスレチックコースにあるような遊具があり、親子連れが遊んでいる姿が見られました。
また、この辺りから公園の右側(東側)道路沿い付近にアジサイの花が見られるようになります。
アジサイ咲く広場
公園の中心部に近づいて来ました。広場では日よけのテントを張っている家族連れが多くいます。
先ほどは白いアジサイが咲いていましたが、この広場の道路沿いには淡い赤色のアジサイが咲いています。
大庭神社と成就院
引地川親水公園の左岸側(東側)は、引地川が削った河岸段丘となっていて、豊かな森が川沿いに帯状に広がっています。ここでいったん公園を出て、段丘の中腹にある大庭神社と成就院に立ち寄ります。
親水公園脇にある鳥居が大庭神社の入り口です。急な階段を登り左に進むと、大正関東地震(関東大震災)で壊れたという鳥居があります。その先を歩くと、大庭神社の社殿となります。
祭神は神皇産霊神(かんみむすびのかみ)、菅原道真、そして大庭景親(おおばかげちか)の三柱の神様です。
成就院は、明治の神仏分離令までは大庭神社の別当(神仏習合が行われていた時代に神社を管理するために置かれた寺院)を務めたお寺。
ここは、江戸時代に藤澤鵠沼村(現在の藤沢市鵠沼海岸)の浅場太郎右衛門親子が発起した相模国準八十八か所巡りの第34番札所となっています。
天神橋付近 引地川親水公園の中心地
天神橋付近は、この公園の中心部分となっています。
第一・第二の2つの駐車場があり、トイレや自動販売機、子どもたちに人気の滑り台などの施設があります。天神橋の欄干には、カエルたちが相撲を取る様子を描いた小さな像があります。
引地川親水公園 左岸(東側)を北に歩く
引地川親水公園の左岸側(東側)、天神橋のすぐ北側は湿性植物園となっています。南側の湿性植物園と違い、ここは池に水がたくさんありました。ここからさらに北に向かって歩きます。
散策路両側にサクラが続き、日影になっていて散策には最適です。暫く歩きましたが同じような景色が続いたので、一番北側まで進まずに途中で引き返しました。
引地川親水公園右岸側、天神橋南側は、神奈川県が整備する大庭遊水地となっていて、ここには球技場や多目的広場、ドッグパークがありますが、今回は立ち寄りませんでした。ドッグパークについての詳細はNPO法人湘南にドッグランを作る会の公式サイトを参照してください。
天神橋を渡って帰ります。
天神橋を渡って最初に入った南側の入り口方面に向かって歩きます。来るときにも登った小さな丘が左手に見えています。木々の緑と青空がとても爽やかでした。
引地川親水公園のまとめ
- 引地川親水公園は、引地川中流域にある細長い公園
- 2つの駐車場とトイレ、自動販売機、各種遊具があり親子連れで楽しめる
- 球技場や愛犬家に嬉しいドッグパークも完備
- 小さな丘や湿性植物園など自然も豊か
いかがでしたでしょうか。引地川親水公園の概要についてひととおりまとめましたが、もしも気になるようでしたらお出掛けされてはいかがでしょうか。
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更新状況
- 2021年7月10日:記事掲載