茅ヶ崎南口から「雄三通り」を15分ほど歩いて住宅街に入り少し進んだところに、茅ヶ崎市のツバキの名所である氷室椿庭園があります。今回はツバキ咲く3月に氷室椿庭園を訪れました。
更新状況
- 2023年3月26日:記事掲載
この記事の目次
氷室椿庭園とは
氷室椿庭園は、三井不動産の元副社長である氷室捷爾(しょうじ)・花子夫妻の住宅の庭園で、遺族が茅ヶ崎市に寄贈し1991年(平成3年)に開園しました。
茅ヶ崎市の閑静な住宅街にある広さ約2,800平方メートルのこの庭園には、およそ250種類のツバキのほかマツやバラなど1,300本に及ぶ庭木が植えられています。
ここ氷室椿庭園では1月に早咲きのツバキが咲き始め、4月上旬に遅咲きのツバキが咲くまでツバキを楽しむことができます。
氷室椿庭園への行き方
茅ヶ崎駅南口を出てほぼまっすぐ国道134号線へと続く「雄三通り」を歩きます。15分ほど歩くと道路左側に上の写真の看板があります。
徒歩の場合はここを左折しても行けますが、自動車の場合は看板記載のとおり180メートル先の交差点を左に曲がると、氷室椿庭園南側の駐車場に車を止めやすくなります。
駐車場は障がい者用のみ2台分で事前予約制です。
雄三通りとは
雄三通りと「鉄砲道」との交差点は長い間「東海岸会館前」だったものが2021年10月28日に「雄三通り中央」に改称されました。
氷室椿庭園の園内へ
氷室椿庭園は入園料無料であり受付などはありません。開園時間中なら自由に出入りできます。
開園時間 | 2月から4月:午前9時から午後5時、5月から1月:午前10時から午後4時 |
休園日 | 月曜日(月曜日が休日の場合は翌日、12月29日から1月2日 ※3月は無休 |
入場料 | 無料 |
見ごろ | 2月下旬から3月下旬(気象条件により前後) |
正門を入ると右側にチラシ置き場があり、左側には自転車置き場があります。
少し進むと左側に温室があり、ここを左に進むと左側に氷室椿庭園を代表する品種のひとつである「白頭山(はくとうさん)」があります。
その先には池やベンチ、花壇などがあります。
登録有形文化財に指定された建物
先ほどの温室のところで左進まずに直進すると、旧氷室家住宅主屋があります。
この建物は、1935年(昭和10年)に建てられたもので、昭和期の都市近郊における別荘開発の様相を伝える建造物として、2018年(平成30年)に国の登録有形文化財となっています。
内部に入ることはできませんが、正面向かって左側に玄関、右端には観月台があります。
旧氷室家住宅主屋の前庭にはマツが植えられていますが観月台からはマツとマツとの間から空が見やすくなっています。
旧氷室家住宅主屋北側には来園者用のトイレがあります。
代表的なツバキを探して散策
氷室椿庭園のチラシには、氷室氏が新種として発見したことから名づけられた「氷室雪月花」や、氷室氏が品種改良した新種である「伊達唐子(だてからこ)」「鳴神(なるかみ)」「白頭山(はくとうさん)」「群雀(むらすずめ)」「棲蘭花(ろうらんか)」などが「氷室椿庭園の代表的なツバキ」として記載されています。
これらのツバキを探しながら園内を散策してみましょう。
氷室雪月花(ひむろせつげっか)
旧氷室家住宅主屋の玄関付近から南に向かって少し歩くと、淡い桃色に吹き掛け紋が特徴の氷室雪月花があります。
品種の名に氷室氏の名前を冠しているとおり、ここ氷室椿庭園を代表する品種となっています。
黒椿(くろつばき)
その名の通り少し黒みがかった花を咲かせる品種です。見ごろは4月で3月中旬のこの日はまだあまり花が開いているものがありませんでした。
他の花の見ごろが終わって散ったあとに黒椿の花を見にここを訪れる専門家もいるそうです。
ツバキのトンネルを過ぎてバラのアーチをくぐると南門です。南門で折り返した右側付近に楼蘭花(ろうらんか)があるようですが、どこにあるのか見つけることは出来ませんでした。
伊達唐子(だてからこ)
伊達唐子は花びらの地の色が白または薄い桃色でところどころに赤い筋が入っているのが特徴です。
群雀(むらすずめ)
ツバキに挟まれた通路を進みます。正門の少し手前に群雀(むらすずめ)があります。
鳴神(なるかみ)は、正門正面に向かって右側の植え込みの中にあるため近くに行くことは出来ませんでした。
「かまふち」のツバキの名所
こちらもCHECK
-
黒くすすけても衆生を救う ~北条義時ゆかり 覚園寺~
続きを見る
こちらもCHECK
-
重要文化財に止まるセミ ~鎌倉唯一の尼寺 英勝寺~
続きを見る
氷室椿庭園のまとめ
- 氷室椿庭園は、茅ヶ崎駅南口から歩いておよそ20分のところにあるツバキの名所
- 園内には250種類のツバキのほかマツやバラなどの庭木が1,300本にも及ぶ
- 園内にある旧氷室家住宅主屋は昭和期の都市近郊における別荘開発の様相を今に伝える国指定登録有形文化財
いかがでしたでしょうか。氷室椿庭園の概要についてひととおりまとめました。もしも気になるようでしたらお出掛けされてはいかがでしょうか。
交通アクセス
JR東海道線茅ヶ崎駅南口から徒歩およそ20分
連絡先 | 氷室椿庭園 | 茅ヶ崎市東海岸南3-2-41
TEL:0467-82-2823 |
公式サイト | 氷室椿庭園の庭園について(茅ヶ崎市公式サイト) |
この記事が気に入ったらフォロー!
参考文献・関連サイト
- 茅ヶ崎市公式サイト
- 茅ケ崎ナビ(茅ヶ崎市観光協会)
- 茅ヶ崎を彩った70人(茅ヶ崎市刊行物)