茅ケ崎市にある宝生寺では、年に一度、毎年4月29日に重要文化財の阿弥陀三尊像が公開されます。
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- 2024年4月28日:記事掲載
この記事の目次
宝生寺とは
宝生寺は、茅ヶ崎市西久保にある真言宗の寺院。山号は懐島山(かいとうさん)、本尊は江戸時代の作とされる大日如来です。
宝生寺への行き方
茅ヶ崎駅北口で寒川神社方面のバスに乗り西久保バス停で下車します。バスを降りたら西に向かって住宅街を歩きます。
住宅街を暫く歩くと突き当りに道祖神・庚申塔・大山道標が並んで立っているところがあります。ここを左に曲がります。
道祖神・庚申塔・大山道標の隣には日吉神社があります。この前を歩いてさらに進みます。
暫く歩くと「宝生寺」と書かれた写真の案内板と、赤い帽子と前掛けがよく映える「北向地蔵」が並んで立っています。ここを右に進むと住宅地と畑のある風景の中に宝生寺があります。
この北向地蔵は1862年(文久2年)に再建されたものです。
宝生寺境内へ
門前の地蔵菩薩像
宝生寺は、懐嶋山宝生寺という真言宗の寺院です。門前には左右に2体の地蔵菩薩像があります。
正門に向かって右側にある地蔵菩薩坐像が初代北向地蔵です。
北向地蔵の再建の理由としては老朽化や、北向地蔵のある辻が当時通行人が多く大変賑わったため道しるべを増やすためではないかと考えられています。
宝生寺境内
宝生寺に入ると、正面には本堂、右手には池があり、左手には重要文化財の阿弥陀三尊像を収めた収蔵庫があります。
重要文化財 阿弥陀三尊像
重要文化財に指定されている阿弥陀三尊像は、本堂向かって左側の収蔵庫に収められ毎年4月29日に開帳されます。
普段閉じられている収蔵庫の扉もこの日だけは開扉されます。
阿弥陀三尊像の特徴
鎌倉時代に造られた阿弥陀如来像、観音菩薩像、勢至菩薩像の三体からなる善行寺式如来像です。全体によく均整がとれ衣紋の表現も巧みですが、三体とも火災に遭い、特に勢至菩薩増は後ろに反りかえってしまっています(現地の資料より抜粋しました)。
境内の様子
年に1度の開帳日に訪れましたがこれといった参拝者もなく境内はとても静かです。
本堂裏の竹やぶでは、秋になるとヒガンバナが咲き乱れます。
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宝生寺を出て
宝生寺を出て北向観音の前を過ぎると西久保大町の道祖神があります。この道が昔からある道だったことがわかります。
住宅街にあるコンビニエンスストアには宝生寺の案内板があります。
帰りは矢畑バス停からバスに乗って茅ヶ崎駅に戻りました。
交通アクセス
バス | 茅ヶ崎駅北口 寒川神社行き「西久保」下車徒歩10分 |
連絡先 | 懐島山宝生寺 茅ヶ崎市西久保546 TEL:0467-86-6766 |
公式サイト | なし |
宝生寺のまとめ
- 宝生寺は、茅ヶ崎市西久保にある真言宗の寺院
- 重要文化財の阿弥陀三尊像は、年に1回4月29日に開帳
- 阿弥陀如来像、観音菩薩像、勢至菩薩像の三体からなる善行寺式如来像で鎌倉時代の作
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参考文献
- 茅ヶ崎市公式サイト(宝生寺)
- ちがさきの石仏 2008年3月15日号
- 各種ウェブサイト