開山忌は北鎌倉にある建長寺の最も重要な行事のひとつです。開山(最初の住職)である蘭渓道隆(らんけいどうりゅう・大覚禅師とも)の命日の法要が2日間にわたって執り行われます。
更新状況
- 2024年8月23日:法堂扁額、内側から見た唐門の写真追加
- 2024年7月21日:記事掲載
この記事の目次
開山忌とは
北鎌倉の建長寺は、鎌倉幕府の5代執権北条時頼によって宋から招かれた高僧、蘭渓道隆を開山として開かれました。毎年7月23日と24日に、蘭渓道隆のために行われる命日の法要が開山忌です。
建長寺開山忌に行ってみよう
23日は午後2時から
開山忌は14時に始まるため、13時台に建長寺に到着します。入り口には開山忌を告げる立て札が立てられています。
この記事は23日に行われる前半(宿忌)の様子です。24日の後半(半斎)は午前9時30分から行われます。
三門前のサクラの葉も青々と茂り、梅雨明け後の夏本番の様相を呈しています。
建長寺三門(国指定重要文化財)にも五色の旗が掲げられています。
法要が始まるまでの間、暫く境内を散策します。
仏殿を出る蘭渓道隆像
開山忌が始まる時刻が近づいてきました。方丈方面から僧侶たちが仏殿に向けて歩いてきます。
僧侶たちは仏殿に入ります。この後御詠歌の列の中を管長が歩き、仏殿に入ります。
https://youtube.com/shorts/gbmwRL9Y51E(管長仏殿入りのショート動画)
普段は静かな建長寺境内ですが、開山忌開催中は御詠歌や鈴、銅鑼、国宝の鐘を含む3種類の鐘の音(ね)など美しい音に包まれ、いつもと違った荘厳な雰囲気となります。
https://youtube.com/shorts/_HF8jguV0MQ(国宝の鐘のショート動画)
仏殿での法要が終わると輿に乗った蘭渓道隆像が仏殿の外に出ます。
輿に乗って移動した蘭渓道隆像がこの後安置される法堂(はっとう)は仏殿のすぐ裏にありますが、暫くの間輿は境内を巡回してから法堂に入ります。
仏殿の中の様子です、本尊の地蔵菩薩坐像の裏の扉が開かれているのがわかります。重要文化財の伽藍神像もよく見えています。
法堂での法要
境内を巡回した蘭渓道隆像は、法堂内に安置されます。
法堂内での法要の様子です。最初は整列して儀式が行われ、その後法堂内を経を読みながらぐるぐると歩き回ります。
法堂での法要が終わると僧侶たちは西来庵方面に移動します。西来庵は一般人は立ち入り禁止となっていますが、開山の蘭渓道隆の墓所などがあるそうです。
いつもの静かな境内に
正面からみた唐門です。
開山忌のすべての儀式が終わると、境内はいつもの静けさを取り戻します。
建長寺への交通アクセス
JR北鎌倉駅から駅から徒歩およそ15分
建長寺開山忌のまとめ
- 北鎌倉にある建長寺では毎年7月23日と24日に蘭渓道隆(大覚禅師)のための法要である開山忌が行われる。
- 蘭渓道隆は5代執権北条時頼に招かれた建長寺の開山(最初の住職)
- 普段静かな境内が御詠歌や鈴、銅鑼、国宝の鐘を含む3種類の鐘の音など美しい音に包まれいつもと違った荘厳な雰囲気となる。
いかがでしたでしょうか。建長寺開山忌の概要についてひととおりまとめましたが、もしも気になるようでしたらお出掛けされてはいかがでしょうか。
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参考文献