藤沢市片瀬にある龍口寺は日蓮宗の寺院で、日蓮にまつわる4つの受難のひとつ、龍ノ口法難に関わる地にあります。境内には神奈川県では珍しい五重塔や白亜の仏舎利塔があり、また、大本堂には藤沢七福神のひとつである毘沙門天も祭られています。
季節に応じたさまざまな行事も行われますが、今回は10月下旬に行われる「龍の口竹灯籠」に行ってきました。
更新状況
- 2023年10月8日:記載内容を一部修正
- 2023年1月13日:記事掲載
以下の記事は2022年の様子です。2024年は10月25日、26日に開催されます。
この記事の目次
龍口寺とは
龍口寺は、江ノ電片瀬江ノ島および湘南モノレール湘南江の島駅近くにある日蓮宗の寺院です。
日蓮の弟子日法が1337年(延元2年)に龍ノ口法難の霊場であるこの地に堂宇を建立し、日蓮の像を安置したのが始まりといわれています。その後信者であった島村采女が1601年(慶長6年)に土地を寄進し、本格的な寺院としての格式が整えられました。
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龍の口竹灯籠
龍の口竹灯籠は、龍口寺境内に並べられたおよそ3千基の竹灯籠に灯るろうそくの光の中、本堂前に施餓鬼壇を設けて、参詣者の先祖や亡くなった方の供養を行います。
例年8月に行われていましたが、2022年からは10月下旬の開催となりました。
まずは受付から
山門の手前右側に黄色いテントがありここが受付となります。灯籠代金(千円)を支払い申込用紙に必要事項(住所・氏名・電話番号)を記入し、「供養」または「祈願」の各項目のうちのいずれかひとつを選びます。
祈願の項目は以下のとおり
世界平和、家内安全、身体健全、交通安全、當病平癒、商売繁盛、社運隆昌、良縁成就、心願成就、海上安全、旅行安全、厄除得幸、学業成就、進学成就、安産祈願、開運承服、報恩感謝、その他
龍の口竹灯籠のプログラム(2022年)
龍口竹灯籠の全体開催時間は夕暮れが迫る午後5時から午後8時までです。山門の前には当日(2022年)のプログラムが掲載され、以下のような「龍口寺本堂ライブ」が行われました。
時刻 | 出演者 |
---|---|
17時15分から | ブラスアンサンブル 福腹富 |
18時から | 鶴嶺高校弦楽部 |
18時45分から | シェリフ |
19時30分から | 施餓法要(龍口寺) |
「湘南のレジェンドバンド」 シェリフの公式サイトは下記リンク先を参照してください。
竹筒を受け取ったら紙に自分の名前と願い事を書いて竹筒に貼り、自分の竹筒を置くため境内に入ります。写真の薄桃色の葉のような形の紙(散華)は自宅に持ち帰ることができます。
境内の様子
境内には既に竹筒が並べられていて、係りの人たちが竹筒の中のろうそくに火をつけていきます。願い事を書いた竹筒は本堂入り口脇のひな壇のところに並べて置きます(下の写真)。
夕闇に浮かぶ竹灯籠
やがて夕方5時近くになり辺りは少しずつ暗さが増してきます。5時になると竹灯籠開幕の放送が入り、この放送が入ってからは、安全のため境内は一方通行となり逆戻りはできなくなります。
やがて辺りはすっかり暗くなり、全部でおよそ3千基の竹灯籠が境内を幻想的な姿に変えていきます。
本堂ではライブ演奏会
本堂正面両脇にある水鉢には水に浮かんだ器の中にろうそくの炎が揺らいでいます。また、ひな壇に整然と並べられた願い事の書かれた竹筒も闇夜に美しくその光を放っています。
夕方5時15分からはプログラムに従って「本堂ライブ」が開催されています。本堂内はライブを見る人やお参りす人でいっぱいになります。
本堂を出てからは、ここまで来たとおりに戻るのではなく、鐘楼の前を通り駐車場を経由して境内の外に出ます。
龍の口竹灯籠のまとめ
- 龍口寺は、藤沢市片瀬にある日蓮宗の寺院
- 龍口寺境内で開催される龍の口竹灯籠では、およそ3千基のろうそくが境内を幻想的に彩る。
- 竹灯籠には故人の供養や願い事など、訪れる人たちひとりひとりの思いが込められています。
いかがでしたでしょうか。龍の口竹灯籠の概要についてひととおりまとめました。もしも気になるようでしたらお出掛けされてはいかがでしょうか。
上記写真と内容は2022年の様子です。2023年の内容については観光協会等にお問合せください。
交通アクセス
江ノ電片瀬江ノ島および湘南モノレール湘南江の島駅から徒歩3分
連絡先 | 龍口寺 TEL:0466-25-7357 |
公式サイト | 藤沢市観光協会公式サイト(龍口寺) |
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