鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムは、鶴岡八幡宮の敷地内にあり、鎌倉の魅力を紹介する季節ごとの展示や特別展を行い、鎌倉の新たな情報発信拠点を目指すミュージアムです。
もとは神奈川県立近代美術館だったものが、2016年3月末に閉館し、その後、耐震補強工事を施した上で、2019年6月に新たに開館しました。
そして、2022年は鎌倉を舞台にしたテレビドラマが放映されることから「大河ドラマ館」として営業されます。
お断り
- 大河ドラマ館は2023年1月9日をもって閉館しました。この記事は記録として残しておきます。
更新状況
- 2023年2月18日:大河ドラマ館閉館について記載
- 2022年3月5日:記事掲載
この記事の目次
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムとは
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム(以下「鶴岡ミュージアム」)は、1951年に神奈川県立近代美術館として開館したもので、65年間の活動期間中に525回の美術展が開かれましたが、神奈川県と鶴岡八幡宮との土地の賃貸借契約終了に伴い2016年3月末に閉館しました。
鶴岡ミュージアムについて、詳しくは以下のリンク先を参照してください。
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鶴岡ミュージアム(大河ドラマ館)の概要
鶴岡ミュージアム(大河ドラマ館)の概要を以下の表にまとめました。
住所 | 鎌倉市雪ノ下2-1-53 |
電話番号 | 0467-55-9030 |
営業時間 | 大河ドラマ館開館中は9:30~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 無休(展示替えによる休館あり) |
アクセス | JR横須賀線、江ノ島電鉄線「鎌倉駅」下車 徒歩10分 |
入館料 | 大河ドラマ館としての入場料は大人1,000円 小人500円 |
カード・電子マネー | 各種カード、交通系ICカード利用可 |
公式サイト | 大河ドラマ館 |
2022年3月1日 大河ドラマ館として営業開始
2022年は鎌倉を舞台にしたテレビドラマが放映されることから、2022年3月1日から2023年1月9日まで「大河ドラマ館」として営業されています。ここでは大河ドラマ館の概要について報告します。
入り口は旧券売所側
大河ドラマ館営業期間中は、入り口は鶴岡八幡宮側ではなく県道側となります。鶴岡八幡宮側から敷地内に入ると、大河ドラマ館入り口を説明する案内板が立っています(下の写真)。反対側に歩いて券売所前に進みます。
券売所で入場券を買ったら、隣の階段を登って2階に進みます。階段を登り切った正面ではドラマの主人公「北条義時」が両手を広げて出迎えてくれます。
建物入り口で入場券に記載されたQRコードを機械で読み取ってもらい、受付で案内のパンフレットをもらって建物に入ります。
館内は一部を除き写真撮影禁止となっています。
QRコードの書かれた紙は入り口で回収となります。
パンフレットは捨てないで!
大河ドラマ館のパンフレットを提示することで、鎌倉国宝館と鎌倉歴史文化交流館に各1回無料で入場できます(2023年3月31日まで)。
ドラマ紹介とジオラマ展示
館内に入るとまずはドラマの概要紹介があります。続いて脚本を担当する三谷幸喜氏、音楽を担当するエバン・コール氏、語りを担当する長澤まさみ氏の紹介があります。
ドラマの登場人物とそれを演じる俳優の紹介は、デジタルサイネージ方式となっています。特定の人物の紹介を表示させる方法は概ね次のとおりです。
- デジタルサイネージ板の前の所定の位置(足跡マークの上)に立つ。
- デジタルサイネージ板の下部にあるカメラのようなもの(青い光が出ている)に手をかざす。
- 画面上にカーソルが現れるので説明を読みたい人物のところに移動させる。
- 表示された人物の説明を読む。
中央部分には鎌倉幕府が置かれた大倉幕府のジオラマ模型が展示されています。江戸幕府といえば時代劇などでもお馴染みな印象がありますが、鎌倉幕府がどんな様子だったのか、このジオラマ模型でイメージすることが出来ます。
また、その先には鎌倉幕府の一角をイメージしたフォトスポットがあります(下の写真)。ここでは烏帽子をかぶって記念写真を撮ることが出来ます。
13人の合議制を体感
フォトスポットの角を曲がると、「衣裳・小道具」展示と「体感展示」となります。
衣裳展示としては主人公の北条義時(演者:小栗旬氏)、源頼朝(演者:大泉洋氏)、りく(牧の方)(演者:宮沢りえ氏)、北条政子(演者:小池栄子氏)、源義経(演者:菅田将暉氏)が、実際にドラマで着用した衣裳が展示されています。
また、中央部分にはドラマで使われた文書(以仁王(もちひとおう)綸旨(りんじ)等)が展示されています。
衣裳展示の反対側には、幅11メートルにもなる巨大なスクリーンがあり、ドラマで使われた背景画像が映し出されています。ただし、この画像を変更するには「13人の合議制」による賛成多数の可決が必要です。
スクリーンの前には13カ所の立ち位置(足跡マーク)があります。ここに立つ人の過半数が賛成する(手を挙げる)と、画面が変わります。
13人全員が賛成すると、ドラマの主人公北条義時の「スペシャル画像」が映し出されます。参加者の皆さんで呼吸を合わせてぜひスペシャル画像を映し出してください。
スペシャル画像は写真撮影可能となっています。
シアター映像は立ち見が出るほどの人気
シアターでは、4Kスクリーンで映像が投影されています。この日の映像は、ドラマの概要や見どころを説明するものと、音楽・時代考証・演出を担当したスタッフが登場し、ドラマの撮影秘話などを紹介するもので、上映時間はどちらも11分から12分程度です。
音楽を担当したエバン・コール氏は、作曲する際にはまず「色」を頭に思い描くそうです。そして、ドラマの撮影スタッフから示された色は「茶色」なのだそうです。また、このドラマではできるだけ最新の学説を取り入れていると、時代考証を担当した坂井孝一氏が語っています。
人物相関図とサイン展示
最後の展示はドラマの人物相関図と出演者皆さんのサイン色紙の展示です。以上で大河ドラマ館としての展示は終了となりまます。
鶴岡ミュージアム(大河ドラマ館)のまとめ
- 鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムは、旧神奈川県立近代美術館を継承し、2019年6月に開館
- 設計は坂倉準三で、師匠であるル・コルビュジエのコンセプトを踏襲
- 2022年3月から「大河ドラマ館」として営業が始まり、ドラマの魅力や見どころを満喫できる施設となっている。
大河ドラマ館について駆け足で報告しました。記載した内容は大河ドラマ館が開館した直後の3月上旬の時の様子です。今後展示替えやシアター上映内容の変更もあるかもしれません。いずれにしても、もう一度足を運びたいと思わせてくれる施設でした。
鶴岡ミュージアム(大河ドラマ館)敷地内にはカフェもあります。大河ドラマの魅力を満喫したらカフェでひと休みするのもいいかもしれません。
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参考文献・関連サイト
- 現地案内パンフレット
- 大河ドラマ館
- 鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム 公式サイト
- NHK大河ドラマ・ガイド「鎌倉殿の13人」(NHK出版)