神奈川県を代表する観光地のひとつ、江の島では、春から夏にかけて海の水位が下がると「トンボロ」という地形が現れることがあります。
2023年からは藤沢市観光協会もこの「トンボロ」を新たな観光資源にしようと宣伝の強化に取り組んでいます。
更新状況
- 2024年5月7日:記事掲載
トンボロとは
「トンボロ」とはイタリア語で、干潮時に砂州が現れ島と陸地が陸続きになる地形のこと。日本語では陸繋砂州(りくけいさす)といいます。江の島でも年に数回このトンボロが現れます。
片瀬海岸から江の島に渡るには普通は橋を渡るか渡し舟を利用することになりますが、トンボロが現れた際にはここを歩いて渡ることもできます。
トンボロはいつ現れるの?
トンボロは春から夏にかけて現れるといわれています。トンボロが現れる具体的な日程は藤沢市観光公式ホームページに掲載されるのでご確認ください。
また新江ノ島水族館に併設されている「なぎさの体験学習館」では、トンボロがある日に合せて「体験学習プログラム」(事前申込制)を組んでいるのでこちらを確認するのもよいでしょう。
江の島へ歩いて渡ろう!
片瀬東浜から海岸に降り立ちます。ここに到着したころにはまだ波が東西両側から打ち寄せています。
近くに寄ってみると波が打ち寄せているのがよくわかります。砂の部分はまだ波の下にあります。
江の島大橋の上から見ても波が砂のところに打ち寄せている様子が見えます。
時間の経過とともに少しずつ砂の部分が増えてきます。家族連れなども集まってきました。
磯遊びをする親子連れも増えてきます。砂の表面はまだ少し濡れています。
砂の上を探すと美しいサクラガイを見つけることもできます。
砂もだんだんと乾いてきました。江の島方面を見ると仮設の階段が見えています。
振り返るとマンション群が見えています。砂もその全体の姿を現しています。
時間の経過とともに砂も乾いてきます。
江の島の岸壁にはトンボロが現れる日に合せて仮設の階段が設置されています。
仮設階段の設置は概ね午前10時頃から午後2時ころで日によっても違います。詳しくは上記藤沢市観光公式ホームページをご確認ください。
藤沢市選出の某神奈川県議会議員のブログによると、令和7年度に常設の橋を設置するため令和6年度(2024年度)から工事が始まるそうです。
仮設階段を登って江の島に「上陸」すると、トンボロに関する案内板があります。徳川家康が干潮時に江の島に徒歩で渡ったことや江の島への参詣者がトンボロを歩いている浮世絵が数多く残されていることなどが書かれています。
砂の上を歩いて片瀬海岸まで戻ってきました。振り返るとトンボロすっかりその姿を現しています。
最後にもう一度橋の上からトンボロを眺めてみました。
江の島トンボロのまとめ
- トンボロとは干潮時に島と陸地とが陸続きになる地形のこと。
- 江の島では年間何日かこのトンボロが現れる。
- トンボロが現れると歩いて江の島に渡ることができ、徳川家康も渡ったとされている。
- トンボロは多くの浮世絵や絵画に描かれている。
いかがでしたでしょうか。江の島でのトンボロの概要についてひととおりまとめましたが、もしも気になるようでしたらお出掛けされてはいかがでしょうか。
交通アクセス
地図は江の島に歩いて渡る起点となる江の島大橋
小田急江ノ島線 | 「片瀬江ノ島」駅下車 徒歩5分 |
江ノ島電鉄 | 「江ノ島」駅下車 徒歩10分 |
湘南モノレール | 「湘南江の島」駅下車 徒歩10分 |
連絡先 | 公益財団法人 藤沢市観光協会
・藤沢市観光センター TEL0466-22-4141(午前8時30分~午後5時) ・片瀬江の島観光案内所 TEL0466-24-4141(午前8時30分~午後5時) |
公式サイト | 藤沢市観光公式ホームページ |
この記事が気に入ったらフォロー!
参考文献