吉屋信子記念館は、「良人の貞操」「徳川の夫人たち」などの作品で知られる作家、吉屋信子氏が晩年を過ごした邸宅が鎌倉市に寄贈され、市民の学習施設として利用されているものです。春と秋には一般公開もされます。
※この記事は2023年7月11日(吉屋信子没後50年の命日)に特別公開された時のものです。
更新状況
- 2024年12月30日:記事掲載
この記事の目次
吉屋信子記念館とは
江ノ島電鉄由比ヶ浜駅からおよそ徒歩7分、鎌倉市長谷の静かな住宅街にある吉屋信子記念館。吉屋信子氏が晩年を過ごし、その遺志により鎌倉市に寄贈されました。
近代数寄屋建築の第一人者である吉田五十八氏が設計を手掛け、主屋と門及び塀が2017年(平成29年)に国の登録有形文化財として登録されました。
記念館では応接室、和室、書斎寝室、直筆原稿、愛用品などが保存・展示されています。
吉屋信子記念館の概要
吉屋信子記念館の概要を以下の表にまとめました。
住所 | 鎌倉市長谷1-3-6 | |
電話番号(鎌倉市生涯学習課) | 0467-61-3912 | |
開園時間 | 鎌倉市公式サイトで要確認 | |
休園日 | 鎌倉市公式サイトで要確認 | |
アクセス | JR鎌倉駅から京浜急行バス、または江ノ電バスにて「長谷東町」下車徒歩2分 | 江ノ島電鉄線由比ヶ浜駅下車徒歩約7分 |
入園料 | 無料 | |
指定 | 国登録有形文化財 | |
公式サイト | 鎌倉市公式サイト |
鎌倉市公式サイトには「駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。」との記載があります。
吉屋信子記念館一般公開
一般公開の日程
吉屋信子記念館は、例年春と秋に内部が一般公開されます。具体的な日程については鎌倉市の公式サイトで公表されます。
2023年7月11日は吉屋信子没後50年の一般公開がありました。この記事はその日に訪れた時のものです。
吉屋信子記念館へ
門から玄関へ
鎌倉市長谷の閑静な住宅街に現れる長い土塀が吉屋信子記念館の目印。その右端に小さいけれども立派な門があります。ここから敷地内に入ります
門に入ると石畳の道があります。木々に覆われ静かな道ですが個人の邸宅としてかなり長いものとなっています。
玄関に続く道沿いには井戸などもあります。
玄関から建物内部へ
やがて玄関に到着です。
玄関には吉屋信子氏の略年譜や作品一覧などが掲示されています。
玄関から応接間に入ると左手に応接セットがあります。ここで編集者と打ち合わせなどをしたのでしょうか。壁には吉屋信子氏の肖像画も掲示されています。
台所の壁には吉屋信子氏の作品が展示されています。
応接間の隣りに和室があります。和室が応接間より一段高くなっているのは、和室で控えている人と洋室で椅子に座っている人の目線を合せるための、吉田五十八氏の手法です。
床の間には床柱を使わず天井は一部落ち天井として簡素な造りとなっています。
掛け軸には吉屋信子氏の似顔絵がありますが、これは鎌倉ゆかりの漫画家清水崑氏が描いたものです。
右側の衝立の装丁は、1935年(昭和10年)に新潮社から刊行された吉屋信子全集の原画です。
書斎は北側にあります。窓を開けると森の手前に整備された庭があります。執筆につかれたときにこの窓を開けてホッとひと息ついていたのかもしれません。
部屋の中をひととおり見終わったら庭に出て建物を正面から見ましょう。
Youtube 動画
https://youtu.be/EtnUaRFxZT0?si=3nzgkvLmt3t9G0HS
近くの見どころ
長谷地区にはここ吉屋信子記念館以外にもたくさんの見どころがあります。詳しくは下記リンク先を参照してください
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吉屋信子記念館のまとめ
- 吉屋信子記念館は、鎌倉市長谷にある作家吉屋信子の邸宅跡
- 通常は非公開で年に数日建物内部が公開される。
いかがでしたでしょうか。吉屋信子記念館の概要についてひととおりまとめましたが、もしも気になるようでしたらお出掛けされてはいかがでしょうか。
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